エンドウ
マメ科の連作を避け、酸性土を改良する
園芸研究家 成松次郎
家庭菜園
エンドウには若いさやを食べるサヤエンドウ、実が大きくなり、みずみずしいさやのスナップエンドウ、若く充実した豆を取る実とりエンドウがあり、それぞれ目的に応じた品種を使います。発芽適温は18~20度、生育適温は15~20度で、冷涼な気候を好みます。
品種
サヤエンドウでは「ニムラ白花きぬさや」(ヴィルモランみかど)、「砂糖エンドウ白星」(松永種苗)、「あずみ野30日絹莢PMR」(サカタのタネ)など、スナップエンドウでは、「ニムラサラダスナップ」(ヴィルモランみかど)、「スナック753」(サカタのタネ)などがあります。
畑の準備
エンドウは同一の畑で連作すると生育障害が出やすくなります(いや地現象)。土壌酸度はpH6.0~6.5が適しているため、4~5年はマメ科を作っていない畑を選び、酸性土を改良しましょう。種まき2週間前に畑1平方m当たり苦土石灰100gを全面に施し、土とよく混ぜておきます。次に、1週間前に畝幅120cmを取り、幅約30cm、深さ約20cmの溝を掘ります(図1-1)。この溝1m当たり化成肥料(NPK各成分10%)100gと堆肥1kgを入れ、土とよく混ぜて幅40~50cmの畝を作ります(図1-2)。


種まき
中間地では10月中旬~11月上旬が適期で、それより早まきすると年内に生育が進み過ぎ、寒害を受けることがあります。じかまきでは、株間約30cm、深さ2~3cm、1カ所4~5粒をまきます(図2)。発芽の頃に鳥害を受けやすいため、防寒を兼ねて不織布をべたがけして保護します。発芽がそろったら2本を残し、他は間引きます。なお、6~9cmポットで育苗する場合、1ポット3~4粒を深さ2~3cmにまき、間引いて2本にします。根鉢が形成された頃(本葉3~4枚)に植え付けます。

支柱立て・ネット張り
草丈が約10cmの頃、約180cm間隔に高さ約180cmの支柱を立て、キュウリネットを張り、できるだけ早く巻きひげをネットに絡ませます(図3)。

追肥
春先に生育の勢いが良くなり始めた頃と開花始め頃、畝の両肩に化成肥料を畝1m当たり約10g与えます。スナップエンドウ、実とりエンドウでは収穫期にも同様に追肥しましょう。追肥後は株元に土寄せをします。
病害虫防除
さやができる頃からハモグリバエが多発します。登録農薬などで使用基準に従って防除します。うどんこ病も登録農薬で予防します。
収穫
適期に合わせて収穫しましょう。サヤエンドウは、子実の肥大が始まる開花後15日前後に収穫します。スナップエンドウは、開花後25日前後に収穫します。さやが鮮緑色で厚みが約1cm、豆が肥大してさやの断面が円形に膨らんだ頃が目安です。実とりエンドウは、さやをむいたときに子実が軽く離れる頃に収穫します(図4)。


※関東南部以西の平たん地を基準に記事を作成しています
成松次郎(なりまつじろう)
神奈川県農業技術センター等で野菜の研究と技術指導に従事後、(一社)日本施設園芸協会で施設園芸及び加工・業務用野菜の生産・流通振興に携わる。現在、園芸研究家。





