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キャベツの夏まき栽培

明治大学特任教授 佐倉朗夫
有機栽培

 温暖地で8月に植え付けるキャベツの栽培を夏まき栽培といいます。夏まき栽培は、暑さや病害虫の対策が大変で、一見難しそうですが、生育の後半は、冷涼な気候を好むキャベツの生育適温期に入ります。適期に種まきをすれば、厳寒期の前に収穫を終えることができます。

 ベランダ栽培では園芸店や農家から苗を購入して始めるのが良いでしょう。コンテナにじかまきする方法もありますが、この場合は7月下旬から8月上旬の間に種まきをしないと間に合いません。品種は小型で生育が早い年内収穫用を選び、初心者にはミニキャベツがおすすめです。

 キャベツの成長と結球は、コンテナの大きさと関係するので、球を大きく育てたいときは深さ30cmくらいの深型にしますが、深さ20cm弱の標準型のコンテナでもそれなりの大きさに育ちます。株と株の間は20cmぐらい開けて植え付けるので、縦横が60cm×20cm程度の標準的なコンテナでは1条植えで、1コンテナ当たり3株です。じかまきするときも株間や本数は同様で、1カ所3~4粒を点まきし、間引きを行いながら、本葉4~5枚の時期に1本にします。

 追肥はぼかし肥を使い、植え付け後10日目に1回目を行い、その後20日ごとに1回、1株当たり10gを施します。水やりは適宜行いますが、結球が始まったら特に多めにします。これとは別に、ニーム油かすを株の周辺の土面と外葉の葉面に1株当たりひとつまみ(3g)ずつ、パラパラとまきます。ニーム油かすは独特の臭いがあるので、ベランダでの使用は、周辺の状況を考え十分に注意してください。

 防虫対策として、コンテナをサンサンネットか不織布でトンネル状に被覆すると効果があります。虫が裾から入らないように、裾をコンテナの縁に折り返してから固定します。トンネルは11月になったら外して太陽の光を十分に与えます。また、ある程度の寒さに当たった方が甘味も増します。

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