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土壌還元消毒法で土壌病害虫を防ぐ

 土壌還元消毒法は、太陽熱消毒に必要な地温を確保しにくい北海道の試験場で、施設栽培を中心に開発された消毒法です。有機物を投入して土壌を還元(酸欠)状態にすることで、フザリウム菌やネコブセンチュウなどの土壌病害虫を防除します。今回は、土壌還元消毒法の仕組みや手順などをご紹介します。

土壌還元消毒法とは

 太陽熱消毒法には40℃以上の地温が必要であり、日照不足などの気象条件や、寒地・高冷地などでは効果を期待できません。「土壌還元消毒法」では、土壌へ易分解性の有機物を投入し、土壌を還元(酸欠)状態にすることで、30℃以上の地温で効果を発揮します。
 易分解性とは、微生物や光、熱などで容易に分解される性質のことです。土壌還元消毒法で使用される易分解性の有機物とは、固形物質の米ぬかや小麦ふすま、液体物質の糖蜜、エタノールなどのことです。これらの有機物を土壌へ施用すると、土壌微生物が活性化し、土壌中の酸素を急速に消費することで還元(酸欠)状態になります。酸素がないと生存できない好気性微生物である、多くの土壌病原菌(フザリウム菌などの糸状菌)やネコブセンチュウは死滅します。また、分解過程で生じる有機酸(酢酸、酪酸など)の殺菌・殺センチュウ効果も確認されています(図1)。
 導入事例のほとんどは施設栽培でしたが、最近は露地での効果も報告されています。

図1:土壌還元消毒法の仕組み
図1:土壌還元消毒法の仕組み

実際の手順について

  1. 米ぬかや小麦ふすまなどを10アール当たり1t投入する。
    ・専用の資材も販売されている(図2)。
  2. 可能な限り深く耕耘して、混合する。
  3. 土を握ると水が滴り落ちるぐらいにかん水する。
    ・大量の水を散水するのでかん水チューブが便利。
  4. かん水後、速やかに透明フィルムで被覆する。
    ・外気を遮断して土壌中を酸欠にし、地温は30℃以上にする。
  5. 20日間程度放置する。
    ・被覆除去後、土壌へ酸素を供給するために耕耘する。
図2:土壌還元消毒資材
【図2:土壌還元消毒資材】
ソイルチェンジャー
1袋(15kg)
価格:1,501円(税込)
※令和8年5月現在
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