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サトイモの栽培について

 サトイモは、東南アジア原産の作物です。そのため、高温を好み、寒さには弱いのが特徴です。また、乾燥にも弱く、夏場に雨が少ないと生育不良や収穫量の減少につながります。昨年の夏は雨も少なく、栽培に苦労した方も多いのではないでしょうか。今回は、栽培のポイントをご紹介します。

品種の選定

 品種によってぬめりや食味が異なります。また、早晩性が異なるため、収穫したいタイミングに合わせて品種選びをしましょう。

品種名 早晩性 利用部 子芋の形 肉質
石川早生 早生 子芋・孫芋 丸い 粘(ねっとり)
土垂 中生 子芋・孫芋 やや長い 中間
弥一 中生 子芋・孫芋 長い 粘(ねっとり)
神農総研1号 中生 子芋・孫芋 俵型 粘(ねっとり)
大吉(セレベス) 中晩生 親芋・子芋 長い 中間
海老芋(唐芋) 中晩生 親芋・子芋 長い 中間
八つ頭 晩生 親芋 長い 粉(ほくほく)
参考:神奈川県野菜優良種導入指針より

適正な肥料

 基肥は、10アール当たり窒素9kg、リン酸18kg、カリウム16kgが目安となります。植え付け後、葉が5枚程度展開すると、子芋の肥大が始まります。そのタイミングで10アール当たり窒素9kg、カリウム9kgを目安に追肥しましょう。マルチ被覆をしている場合は、追肥のタイミングでマルチを取りましょう。
 また、芽つぶれ症対策として、石灰窒素を7月中旬~8月上旬ごろに一株当たり一つかみ程度追肥することもおすすめです。

※芽つぶれ症は石灰欠乏による生理障害といわれています

種芋の選定

 形が整い、芽が痛んでいないものを選びましょう。また、病害虫被害や芽がつぶれているものは避けてください。
 芽出しは、土中に種芋を伏せ、発芽の適温(23~25度程度)になるよう、トンネルなどで保温し発芽を促します。

植え付け方法

 植え付け時期は4月中下旬ごろで、地温が15度以上になった時期が適期となります。
 株間は、30~45cm程度、畝幅は70~90cm程度、畝の高さは、土寄せを行う場合は10~15cm、行わない場合は25cm程度とします。
 植え付けの深さは、頂芽から5cm程度、マルチ被覆をして土寄せを行わない場合は10~15cm程度で植え付けてください。
 また、5月までに芽が2本以上出たら良い芽を1本残して除芽し、6月以降に出芽した子芋の芽は放任します。
 土寄せは、孫芋・子芋の肥大を促すため、ぜひ実施してください。

その他

 梅雨明け後、高温乾燥条件が続くと収穫量の減少や生育不良、品質低下につながるため、かん水が可能な場合は1週間程度の間隔で、午前中にかん水することをおすすめします。また、サトイモはマルチ無しでも栽培できますが、種芋の芽出しにマルチを使うことで、収穫時期を早めることができます。

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