レモンの栽培方法について
秋は、さまざまな果樹が収穫期を迎えます。その中でもレモンは、庭先や鉢植えでも比較的育てやすいですが、手入れを怠ると果実が実らないことがあります。今回は、毎年収穫するために必要なレモンの栽培方法などについてご紹介します。
栽培前に知っておきたい特徴
● 特徴
- 四季咲き性がある
開花のピークは5月で、収穫期は10~3月までとなります。
- 樹勢が強い
他のカンキツ類に比べ、木の生育が旺盛なため、枝が良く伸び、大きくなりやすいです。
● 注意すべきポイント
- 寒さに弱い
カンキツ類の中でも低温の影響を受けやすいです。1~3月には、果実の寒害を防ぐため、不織布を使用した対策などが必要です。
- 風に弱い
風に吹かれて落葉しやすいため、防風ネットなどで対策が必要です。
- 乾燥に弱い
高温に強いですが、乾燥には弱いため、長く雨が降らない場合は、週1~2回かん水が必要です。
- 開花時は病害虫に弱い
7~9月の開花時は、病害虫の被害を受けやすいため、農薬や防虫ネットの使用など予防が必要です。
- かいよう病に弱い
かいよう病は、風雨とハモグリガの被害で広がります。病気を発症した葉や枝はすぐに除去してください。台風が予想される前には、農薬による防除が必要です。
レモンの品種ついて
レモンの栽培では、気候が重要なポイントです。地域の特徴を踏まえた品種を選びましょう。
品種名:リスボン
国産レモンの代表品種で、耐寒性があり、栽培が容易です。
品種名:ビアフランカ
果汁が多く、香りが豊かで、耐寒性がやや弱いです。
品種名:ユーレカ
果肉が柔らかくジューシーで、耐寒性があります。
品種名:マイヤー
オレンジとレモンの自然交雑種で、耐寒性が特に強いです。
栽培管理について
レモンは、他の果樹よりも簡単に栽培できますが、適切な管理を行わないと、木全体が大きくなり、着果量も減ってしまうため注意が必要です。
【管理方法】
- 肥料は与えず、枝が伸びすぎないように剪定する
- 上に伸びる枝は切り、横に伸びる枝を残していく
- 上に向いた枝をひもや支柱で下へ誘引する
【木の仕立て方】


