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イモ類の保存・貯蔵方法について

 秋に収穫したイモ類を長期間にわたって出荷したい場合や、来年の種イモとして使用する場合などに、効果的な保存・貯蔵方法を知っていれば困ることはありません。今回は、サトイモとサツマイモの貯蔵方法の一例をご紹介します。

サトイモの貯蔵

  1. 畑に深さ60㎝前後の穴を掘る。幅は保存したい量に合わせて調整する。
  2. 親株に付いたままのイモを穴が崩れないように入れる。向きは逆さでも良い。
  3. 保温性や排水性を高めるため、もみ殻などを入れる。
  4. 土で穴を埋める。水が溜まらないように、10cm程度盛り土する。
  5. 寒さ対策や水が入らないようにするため、盛り土した上をビニールシートなどで覆う。
親株から取り外さずに保存する
穴を使った保存方法

 この他の方法として、サトイモを収穫せず茎の部分だけ切り取り、土を被せてビニールシートで覆う方法があります。なお、寒さが厳しい場所ではサトイモが凍結して腐ってしまうことがあるので、畑の環境によって保存方法を使い分けましょう。

サツマイモの貯蔵

  1. 収穫後、1~2日程度天日干しを行い、付着している土を払い落とす。長すぎると日焼けや過度な乾燥による品質低下を招くので注意。
  2. 余分な水分の吸収を防ぐため1週間程度陰干しを行う。
  3. 段ボールや発泡スチロールなどの底にもみ殻を敷く。もみ殻の代わりに新聞紙を使用しても良い。
  4. サツマイモをもみ殻の上に置き、上からもみ殻を被せる。
  5. 箱のフタを閉め、12~15℃の暗所に保存する。サツマイモは呼吸熱が発生しやすいので、箱の上部には空気穴を開けておく。湿度は高い方が、保存性が高まる。
ツル付きの方が保存性が高い
発泡スチロールを使った保存方法

 この他の方法として、サトイモと同じように畑に掘った穴で保存することも可能ですが、サツマイモの場合、穴の深さが80cm程度必要なことや、サツマイモの呼吸熱を逃がすような細工をする必要があり、より難しい作業になります。畑の環境と保存したい量によって保存方法を使い分けましょう。

注意点
  • 保存期間や環境により、イモが腐ってしまう場合があるので、定期的に状態を観察しましょう。
  • 傷の付いたイモは腐りやすいので、選別して取り除きましょう。
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