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営農通信Farming communication

土壌改良資材を使った土作りの見直し

 世界的な原材料価格・物流費の高騰は、化学肥料の価格にも強い影響を及ぼしています。肥料コストの低減には、土壌診断を行い、過剰な肥料を減らすほか、土壌改良を行い、雨などで肥料成分が流れにくい、通気性や保水性に優れた土作りを行うことも大切です。今回は、土作りのための土壌改良資材をご紹介します。

堆肥

 堆肥とは、植物や樹木、家畜排せつ物などの有機物を微生物により発酵させ、分解したものです。土壌の通気性と保水性を向上させるだけでなく、高い栄養を含むものもあり、肥料として活用することも可能です。最もよく使われるのは家畜(牛、豚、鶏、馬)の排せつ物を発酵させたもので、生産方法や副資材等によって異なる場合もありますが、肥料成分は馬<牛<豚<鶏の順に高くなります。

堆肥入り肥料

 堆肥入り肥料は品質管理された堆肥をベースに、化学肥料で成分バランスを整え、造粒および加熱乾燥したものです。通常の肥料より安価で、土作りと施肥を同時に行うことができます。「エコレット」や「チェッカーフラッグ」が代表的な商品です。

緑肥

 名前の通り、植物そのものを肥料の一種として利用するものです。緑肥作物としては、主にイネ科やマメ科の植物が使われます。分解に時間がかかるので、次の作物を植えるまで時間が必要ですが、緑肥を栽培し、すき込むことで土壌改良や窒素確保が見込めます。

石灰

 土壌の酸度を調整する資材です。雨が降ると土中のアルカリ成分が流亡するので、降雨量が多い日本の土は、酸性に傾きやすいといわれています。他の資材とは違い、土壌の通気性や保水性には影響を及ぼしませんが、土壌が酸性になると、さまざまな栄養素が吸収しづらくなるため、作物に合わせて酸度を調整しましょう。

それぞれの資材は、成分が異なることから、使用するものに合わせた適切な施肥が必要となります。生育の様子や土壌診断から土壌成分量を適切に把握することが大切です。
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