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営農通信Farming communication

冬場の水田管理について

 今の時期は、米の収穫が終わり、次の田植えまでほっと一息つける頃だと思います。しかし、収穫後の水田をそのままにしてしまってはいませんか?冬期耕耘で収穫後の株処理を行うだけでなく、土壌改良剤や堆肥を投入して地力の回復を目指しましょう。

冬期耕耘を行い残りの株を分解させる

 稲刈り後の耕耘は、雑草の発生抑制や土作りの効果が期待できるため、冬期にも耕耘を行いましょう。収穫後、速やかに耕耘することが理想ですが、時間が経って再生株が大きくなってしまった圃場では、ロータリーに稲わらが絡み付かないよう、事前に草刈り機等で刈っておくこともポイントです。

 収穫時に刻んだ稲わらや収穫後の残り株をロータリーで耕耘し、土壌に混ぜることで、数カ月かけて分解が進み、水田は酸素を含んだ土壌となり、水稲栽培に適した土壌になります。

冬期耕耘のポイント
 耕耘により、土壌と混ざり合った稲わらや残り株は、分解されることでメタンガスや硫化水素を発生させます。耕耘時期が遅くなってしまった場合、稲わらなどが分解途中のため、ガスが発生している状態で田植えが始まってしまうと、植えたばかりの苗に悪影響をもたらし、生育不良を発生させる恐れがありますので、冬期耕耘を実施しましょう。

土壌改良剤で疲れた水田を元気に

 水田も畑と同じで、窒素・リン酸・カリの主要要素だけでなく、微量要素も含めたバランスの取れた土作りが大切です。

 土壌改良剤「農力アップ」を、収穫後の水田の「疲れた土」に施用することで、水稲栽培に必要な微量要素(下記参照)をバランスよく補ってくれます。良質な水稲栽培に向けて、活力ある土へ改善していきましょう。

水稲に必要な微量要素例
①アルカリ分 ②苦土 ③マンガン ④鉄分 ⑤ホウ素

農力アップについて

 有効成分がすばやく土に溶け出すので、効き目がすぐ現れるのが特徴です。代掻き前の耕耘や、元肥との同時散布も行えますので、ぜひ使用してみてください。
※土作りには、2~3年ごとに10アール当たり1トン程度の堆肥を入れる有機物の補充も有効です。堆肥を入れる際は、収穫後から水田の入水が始まる約2カ月前までに投入してください。
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