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ハクサイ栽培のポイントと秋冬野菜の台風対策

 秋になるとさまざまな野菜の播き時期になります。今回は、冬野菜として人気のハクサイ栽培と、これからの時期に発生が予測される台風への対策についてポイントをご紹介します。

ハクサイ栽培のポイント

作型に適した品種を選定しましょう

 生育適温は15〜20℃なので成長期が重なるよう品種の選定には気を付けましょう。特に、秋になると急激に気温が低下して、結球に必要な葉枚数が不足しないようメーカーの種まき適期を守りましょう。

参考
9月上旬まき
  • 極意(カネコ種苗)
  • 黄ごころ65(タキイ種苗)
  • ちよぶき85(サカタのタネ)
  • タイニーシュシュ(サカタのタネ)
9月中下旬まき
  • 菜時黄(カネコ種苗)
  • ほまれの極み(タキイ種苗)

セルトレー等で成型苗を育てましょう

 1穴に3〜4粒種をまき、双葉が開いたら2〜3本に間引き、本葉2〜3枚の頃1本にして本葉4〜5枚になったら畑に植えつけます。植えつけの2日ぐらい前に灌注処理を行うとよいでしょう。

農薬名ジュリボフロアブル
希釈倍数200倍
使用方法灌注
使用時期育苗期後半~定植当日
使用回数1回まで

結球前に薬剤散布で病害虫対策をしましょう

 近年気温上昇に伴い、特に、冬場の病害虫の発生が多発しているため結球直前に薬剤を散布しましょう。結球が始まると内部に届かなくなり収穫時に中で大繁殖してしまうので注意しましょう。

農薬名スタークル顆粒水溶剤コルト顆粒水和剤
希釈倍数2,000~3,000倍4,000倍
使用方法散布散布
使用時期収穫3日前まで収穫3日前まで
使用回数2回まで3回まで

秋冬野菜の台風対策

 これからの季節せっかく植え付けをしても台風により苗が傷んだり、場合によっては種からまき直さなくてはいけなくなるのでしっかりと対策をしましょう。

溝切り

 大雨が予想される場合は排水溝を整備して通路の端を溝切りして排水を心掛けましょう。また、大雨が降った後は傷んだ傷口から病気にかかりやすいので殺菌剤の散布をおすすめします。

早めの収穫

 ホウレンソウやコマツナ等の軟弱野菜は少し早めに収穫をしましょう。

べた掛け

 台風が多くなる晩夏や初秋は、ダイコンやキャベツ等の秋冬野菜の種まきや植え付け時期にあたり風の影響を非常に受けやすいため、寒冷紗等でべた掛けをして幼苗が風で回されたり吹き飛ばされないように裾をしっかりと埋め込み管理をしましょう。

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