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排水改善で収穫量の増収を

 この時期、1年間の栽培計画を作り、新たな作付けのため畑の土作りをする方も多いと思います。今だからできることの1つとして、畑の排水改善が挙げられます。土づくりだけではなく、畑の排水改善についても考えてみませんか?水の通りを良くすることで収穫量の増収を目指しましょう。

作物の生育と水はけ、排水は密接な関係

 畑の耕耘は管理機やトラクターなどで作業を行うことが多いと思います。しかし、降雨やかん水の後、水がすぐに抜けるか抜けないか。自身の畑の状況はいかがでしょうか。作物の根は酸素を吸って呼吸しているため、常に水はけが悪い畑では根が窒息してしまい、大きく収穫量が下がることもあります。作物の生育と水はけ、排水はとても密接な関係にあります。水と空気の通りを良くして効率的に栄養を吸収しやすくすることで、収穫量の増収につなげましょう。

耕盤破砕で排水改善

 管理機やトラクターで耕耘ができる深さは約15㎝〜 20㎝です。そこから下は耕せていない状態となり、年数が経過するほど耕せていない層(耕盤)は固くなります。本来の作物は、大きく地下へ長く伸ばした根から栄養を吸収し、根の量と比例して体を大きくするので対策が必要です。

 一般的に耕盤ができると、そこで土壌水分が停滞すると言われ、耕盤より先に根が進入できないと考えられています。この根の伸長阻害が収穫量の減収や湿害に関係しています。

耕盤を知り、破砕することで水や酸素の浸透性を大幅アップへ

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畑や水田の耕盤を知る

  • 1カ所でも良いので圃場を掘り、耕盤を確認しましょう。

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耕盤の破砕

  • 深耕ロータリーやサブソイラでの耕耘で耕盤を砕きましょう。

    ※サブソイラの注意点

    1. 水分の浸透性などが変化するため、深耕後のかん水や施肥量など栽培管理に注意する。

    2. 長期間維持の期待はできないため、概ね3年に1度は耕盤を確認し深耕する。

     耕盤を破砕し、土づくりを併せて行うことで、効果的に肥料を吸収し、排水改善され、作物の生育が良くなり結果的に収穫量の増収が見込めます。また、JAあつぎでは農作業受委託で深耕やサブソイラでの作業も受け付けていますのでご相談ください。

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