



米の消費量は年々減少…ピークの半分以下に!
日本の食卓に欠かせない米。皆さんは毎日食べていますか?実は、1人あたりの米の年間消費量は、1962年度以降減少傾向となっており、2020年度にはピークの半分以下まで減少しています。その理由には、食生活の多様化をはじめ、少子高齢化や共働き家庭・単身世帯の増加から、料理に時間をかけない人が増えるなど、ご飯と比べて手間がかからないパンや麺類が選択されることが多くなっていることがあげられます。

私たちにとってのお米の重要性

日本の食料自給率は、米の消費が減少するなど食生活の変化によって長期的に低下しており、38%と主要先進国の中でも低く、食べ物のほとんどを輸入に頼っている状態です。将来、外国からの食料輸入が困難となる可能性を考えると、食料自給率の向上が重要になります。
そこで注目したいのが「米」。米は、私たちのエネルギー源となるだけでなく、正月には餅、祝い事では赤飯というように、各行事には米を使った食べ物を口にしているほか、煎餅や酒の原材料としても欠かすことのできない存在として重宝されています。
また、日本の高温多湿な気候は、米の栽培に適しています。安定した収穫量や長期保存が可能なことから、古くより主食として親しまれ、私たちの命をつないできました。
米の多くは、国内で生産・供給することができます。米の消費量を上げることは食料自給率の向上をはじめ、農家を支えることにもつながります。米の魅力を知り、米を食べて、日本の食と農を未来につないでいきましょう。

国消国産(こくしょうこくさん)

- 日本の食料自給率は38%
- お米の消費を増やすことで、自給率を上げることができる



そもそも、「精米」とは?
精米とは、玄米からぬかと胚芽を取り除いて白米にする作業。精米時に、ぬかと胚芽を残した米を「分づき米」と呼び、その度合いによって味や栄養価に違いがあります。
玄米と白米、栄養価の違い

夢未市で分づき米を試そう
JAあつぎ農産物直売所「夢未市」では、お好みに合わせた度合いで精米することができます。購入できるのは、玄米・三分づき米・五分づき米・七分づき米・白米の5種。サービスカウンターにてご注文ください。

- 三分づき
- 玄米のぬかを少し削っており、食感や特徴は玄米に近い状態です。少し甘みを感じるようになります。
- 五分づき
- 白米と玄米の中間で、双方の良さが楽しめます。玄米の風味や食物繊維は残っていて、食感は白米に近くなります。
- 七分づき
- 食感は白米に近く、玄米の香りが若干残ります。玄米を取り入れてみたい方は、七分づきから試すのがおすすめです。

あつぎせせらぎ米を使った煎餅。手焼き・手作りの製法で丁寧に仕上げており、米本来の風味とうまみがたっぷりと染み込んだこだわりの商品です。
1袋100g入り…368円(税込)

あつぎせせらぎ米は、「あつぎ元気応援寄付金(ふるさと納税)」の返礼品にも登録されています。JAあつぎ管内でしか購入できないブランド米を、ふるさと納税を通じて全国各地へお届けしています。

- 玄米は栄養価が高く、白米は消化が良く食べやすい
- 夢未市では精米度合いを選べるので、栄養価と食べやすさが調整できる




はるみの特徴と生産へのこだわり
はるみは、2015年からJAあつぎ管内で栽培が始まりました。夏の暑さや倒伏に強い品種で、しっかりとした粒感や甘みがあり、冷めてもおいしいことから、消費者からも好評です。米の品質を良くするためには、季節・気温の変動に合わせた水の調整、施肥、農薬散布などが欠かせません。雑草は病害虫の原因になるので、水田周辺の整備は特に丁寧に行っています。
水稲栽培にかける思い
私たちは、生産者の高齢化や後継者不足から発生する遊休農地・耕作放棄地での作業を請け負い、互いに協力しながら合計約6ヘクタールの水田を管理しています。受け継がれてきた農地を守り、地域の田園風景を残していくためにも、今後も水稲栽培に注ぐ熱を絶やさずに活動するとともに、消費者に地元のおいしい米が届けられるよう、良質な米の生産に努めていきます。


- 「はるみ」はしっかりとした粒感で、冷めてもおいしい
- 生産者は農地を守り、おいしいお米作りに励んでいる




日本酒と米の関わり
日本酒は、米、米こうじ、水から造られています。米は味を決める重要な原材料の一つで、日本酒の繊細な味を出すために磨き(精米)、風味を調整します。「精米歩合」は、玄米に対して何%残した状態の米が使われているかを表しており、普段私たちが食べている白米が約90%精米なのに対し、日本酒の多くは70%以下。米の特徴や目指す酒の味わいに合わせて精米歩合などを調整することで、おいしい日本酒が出来上がります。
厚木産「はるみ」を味わう
私たちは酒造りを通じて地域農業や地場農産物をPRし、地域の活性化につなげようと、厚木産「はるみ」を使った商品を造っています。厚木産はるみ100%の純米酒「伝四郎」は、80%精米と日本酒の中でも精米歩合が高い商品。はるみ本来のうまさを引き出した、すっきりとした味わいが特徴で、常温やぬるかんで味わうのがおすすめです。

純米酒「伝四郎」・米焼酎「弥太郎」・本みりんの3種。

電話:046-248-0124
ホームページはこちら

- 日本酒造りでは、お米や目指す味わいに合わせて精米歩合などを調整している
- 地元の酒造が厚木産はるみを使ったお酒を造っている


湯之上 悟、 湯之上 裕也(写真左から)


厚木産「はるみ」のここがおすすめ
夢未市に出掛ける機会が多く、地場産の米や野菜をよく購入しています。食卓にはさまざまな銘柄の米が並びますが、厚木産はるみは米の自然な甘さが口いっぱいに広がり、家族皆に人気です。わが家のおすすめは、米とともに好みの具材を味わう手巻き寿司と、米本来の味が楽しめる塩むすび。手巻き寿司は、用意した刺身やのりを各自でトッピングして食を楽しむほか、家族だんらんのひと時となっています。
地産地消で農業を応援
「JAあつぎ親子夢未Kidsスクール」で田植えや稲刈りを体験し、米を作る大変さを学びました。米は以前から好きで積極的に食べていましたが、体験を通じ、新鮮でおいしい農畜産物を作ってくれる生産者の方への感謝と、残さず大切に食べようという気持ちを改めて持つことができました。これからも、地元の米をたくさん食べるなど、家族皆で地産地消を心掛け、地域農業を応援していきたいです。

JAあつぎ親子夢未Kidsスクール

- 厚木産はるみは消費者に好評!
- 農業体験によって、食に対する視野が広がる




かて飯の昔と今
米が貴重だったころ、空腹を満たすために具材でかさを増やした「かて飯」ができたとされています。具材に決まりはなく、地域や季節ごとに手に入れることができる野菜・雑穀などを米と一緒に炊いたり、味付けをしてご飯に混ぜ込んだりしていました。
かて飯は、現在でも伝統食として祭りや人寄せの時に食べられています。昔と比べて、さまざまな食材が手に入るようになったため、混ぜ込む具材の他に卵や彩り豊かな野菜などを飾り、華やかさを加えることも多いそうです。
郷土料理を味わう
今回は、JAあつぎオリジナル商品「厚木産蒸し大豆」を使った「あつぎのかて飯」のレシピを紹介します。ぜひ作ってみてください。

厚木産蒸し大豆

JAあつぎふるさと先生

- ・米
- 2合
- ・サヤエンドウ
- 8本
- ・厚木産蒸し大豆
- 100g
- ・ゴボウ
- 1/4本
- ・ニンジン
- 1/3本
- ・干しシイタケ
- 2本
- ・油揚げ
- 1/2枚
- ・ちくわ
- 1本
- ・しょうゆ
- 大さじ2
- ・砂糖
- 大さじ1と1/2
- ・水
- 少々
- ・シイタケの戻し汁
- 少々
- ・水
- 420cc
- ・昆布
- 約3cm
- ・酢
- 25cc
- ・砂糖
- 大さじ3
- ・塩
- 少々
- 下準備をした【A】の材料を鍋に入れ、【B】を加えて汁気がなくなるまで煮る。
- 炊飯器に米と【C】を入れて炊く。
- 炊きあがったらご飯が熱いうちに【D】を入れて混ぜ合わせる。
- 3に1と厚木産蒸し大豆を加えて混ぜ、ゆでたサヤエンドウを半分に切って飾ったら完成。

- 郷土料理には昔からの知恵が詰まっている
- 「あつぎのかて飯」は、難しい所がないので作るのが簡単

栽培のこだわりや農業への思い、おすすめの食べ方をお伺いしました!


お米がより一層好きになり、
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