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ゴーヤー(ウリ科ツルレイシ属)

土壌医 藤巻久志
もの知り百科

 5月8日は「ゴーヤーの日」です。1997年に沖縄県とJA沖縄経済連(現・JAおきなわ)がゴーヤーの普及のために制定しました。5・8=ゴーヤーの語呂合わせと、この頃から沖縄県の出荷量が増えることにちなんでいます。

 5月8日ころは温暖地(年平均気温が12〜15度の地域)ではゴーヤーの苗の植え付け適期です。本州ではニガウリ(苦瓜)やツルレイシ(蔓茘枝)と呼んでいましたが、沖縄を舞台にした2001年の朝ドラ『ちゅらさん』の「ゴーヤーマン」の影響か、沖縄の地方名ゴーヤーが全国区になりました。環境教育の現場でも「ニガウリの緑のカーテン」とはいわず「ゴーヤーの緑のカーテン」です。

 雌花と雄花が同一株内に付く雌雄同種株なので、1株だけの栽培でも結実させられます。ゴーヤーの雌花は長日では付きにくく、短日になる8月以降になると雌花が次々と咲きます。雌花は親づるよりも子づるや孫づるに多く付くので、親づるの葉が10枚になったら先端を摘み、子づるを伸ばすと良いでしょう。

 ウリ科野菜は肥料、特に窒素肥料が多いと栄養成長(茎や葉が大きくなること)が続き、生殖成長(花や実が付くこと)が遅れることがあります。ひどいと実がならずに終わってしまいます。葉ばかりさまやつるぼけなどという現象です。

 ゴーヤーの強い苦味はククルビタシン類によるもので、抗酸化性により抗がんや老化予防効果があるといわれています。苦味は食欲を増進させ、豚肉と豆腐と卵などと炒めたゴーヤーチャンプルーはタンパク質も豊富で夏バテ防止になります。ゴーヤーのビタミンCは炒めても生とほとんど変わりません。

 ゴーヤーを縦半分に切り、種とワタをスプーンで削り、薄くスライスしてかつお節としょうゆを掛けるだけで酒のさかなになります。酒はもちろん島唄をバックに泡盛です。

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