先代の技を継ぎ
質の高い作物づくりを
厚木市酒井 毛利 豊治さん
約60アールの圃場で水稲や露地野菜を栽培。赤シソの生産に力を入れています。
安全・安心な作物づくりを心掛ける
2007年に35年間務めた公務員を退職し、就農した毛利さん。母から受け継いだ圃場で、妻の克子さんとともに水稲やネギなどの露地野菜を栽培しています。ネットなどを使い害虫防除を行うことで、できるだけ農薬の使用を控え、より安全・安心な作物づくりを行っています。さまざまな野菜を栽培する畑では、連作障害に気を付けるのはもちろん、土づくりにも力を入れています。土壌にもみ殻や稲わらなどを混ぜることで、根張りを良くし、質の高い作物づくりを目指します。
先代から受け継いだ赤シソを栽培
毛利さんが特に栽培に力を入れる赤シソは、先代から栽培方法を受け継ぎ、ピンと張った大きな葉が特徴です。天候によって生育が左右されますが、今年も無事収穫を迎えました。赤シソは、青果市場に出荷するほか、夢未市で販売しています。畑では、ハクビシンやアライグマなどによる作物への被害がありますが、函わなを設置し、対策を行っています。
毛利さんは「多品目栽培を通じ、土地に合った作物づくりの重要性を学んできた。今後は品目を定め、より品質の高い作物づくりを行っていきたい」と笑顔で話します。